
大雨特別警報
テレビをつけると、ニュース速報が入る。
画面の上部には「大雨特別警報」の文字。
つい先日、熊本で川が氾濫して、多くの犠牲が出た。
次の日には九州全体、その次の日には信州まで。
これは梅雨と関係しているのだろうか。
梅雨どころではない。あちこちで大雨が大きな被害をもたらしている。
こんな梅雨を経験した事がない。
でも私は今日、家でソファーに座り、ふんぞり返ってそのニュース速報を見た。
直前までバラエティ番組を見てゲラゲラ笑っていた。
ニュース速報を見て、「ん?またか」と思って、それでも番組の続きを見た。
そんな自分の態度を改めて考えてみる。
命の重さは変わらない。
と人は言う。
誰もが言う。
きっと言うだろう。
もし、「自分の家族が」「自分の最愛の人が」と考えればニュース速報を見てすぐに安否を確認する連絡を入れるはずだ。
とても心配になるはずなのだ。
でも私はニュース速報に出てきた犠牲者の人数を見て、またすぐにバラエティ番組を見続けた。
それが正しいのか、間違いなのかわからないが、私は命の重さを平等に見れていない。
きっと命への差別があるんだろう。
でも大切な人へ注ぐ愛情は誰にも負けないつもりでいる。
そう考えると、愛情を注ぐ相手を選んでいる時点で差別なのだろうか。
命の重み。
これは本当に平等になるのだろうか。
私は、私にとって大切な人の命の方が断然重いと感じてしまう。
それは口に出してはいけない事なのだろうか。
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